ACTIVITY介護の難しさを痛感。同じ腎臓病でも介護は違いました

マザールーフには腎臓病を発症した犬たちが沢山いましたが、同じ病気でも介護は様々でした。

特に腎臓病といえば腎臓への負担を軽減するために食事管理が必要になります。
タンパク質やリンの制限、オメガ3系脂肪酸の摂取など腎臓を守るための食事になります。
だから腎臓病用の療法食は美味しくないので、ご飯を食べなくなるのが一番困るという話をよく聞きます。

しかし、今回のベリーは腎臓病とは思えないくらい元気でした。
療法食も問題なくパクパク食べるし、点滴も嫌がらずに大人しく受けてくれました。

今までの腎臓病の犬たちは療法食を食べさせるだけでも大変で、あの手この手を使いながらご飯を食べさせました。
それでも食べてくれずに、どうすればいいのかと泣きそうになることがほとんどでした。
これは、腎臓病になった犬や猫の飼い主のあるあるなのです。

腎臓の数値が高くなり尿素窒素やクレアチニンの数値が高くなると体内に毒素が溜まるので皮下点滴もするようになります。
それが悪化すると静脈点滴をしてもらったりします。

ベリーも皮下点滴はしていましたが、急激に数値が悪化したので、最後は3日続けて静脈点滴をしてもらいました。
腎臓の病状が進行して悪化していたので改善を願ってすることにしたのですが改善しませんでした。

静脈点滴の場合は長い時間動物病院へ預けてしてもらいます。
朝預けて夕方迎えに行くということになりました。
見ていることができないので飼い主も犬もお互い不安になるので、元気なうちはいいけど、ベリーのように意識が朦朧としているような状況では不安になることもあります。
3日目にはもうやめようかと考えました。
何故かというと改善が見えないからでした。
出来るだけ傍にいて看病をしてあげたいと考えたからです。
3日目は少し短い時間にするために早めに迎えに行きました。
先生と話し合って皮下点滴を毎日して毒素を出すようにしようと決めました。
オシッコは出ていました。
腎臓病の末期は毒素を体内にためないようにすることです。

それから、寝たきりになりますが、立って歩きたがるので歩かせるための工夫をどうするかが一番の課題です。
犬によってそれぞれ違いますので、その犬が歩くためにはどうしたら一番いいのかを考慮してするようにしました。

ベリーの意識レベルはかなり低下して「ベリー」と呼んでもあまり分からなくなってきました。
でも生きているだけでもいいと思っているので、出来るだけ快適に過ごせるように心がけることにしました。

療法食も食べるし排尿排便もきちんとできますが、何故だかわかりませんが体が熱くなるので水をこまめに飲ませ、体を冷やすようにしました。
身体が熱を持つと脱水症状になることがあるというのを知り、出来るだけ快適な状態にするように気を付け、体を冷やすことを心がけるようにしました。
そして誰かが必ず声掛けなどをするようにし、見守りました。
意識はほとんどないようでしたが、誰かが傍にいることを分かって安心できるようにして、少しでも快適で穏やかに過ごせるようにと介護をしました。

しかし高齢と腎臓病の悪化には勝てませんでした。
最後は穏やかに眠るように虹の橋を渡りました。

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