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DOG&CAT STORYトラウマがある白い犬サニー物語

虐待を受け
トラウマがあったサニー。

手などを目の前に出すと
突然噛みついてしまいます。

サニー

白い犬と出会ったのは、犬たちと散歩の帰りの家の前の道路でした。
大型犬を連れていたので慌てて家に連れて帰り、
また道路に戻りましたが白い犬はいませんでした。
そこで大きな声で“シロちゃん”と呼んでみたら横の方から出てきたのです。
リードを持っていくと大人しく捕まえることができました。

名前をサニーとつけました。放浪して疲れていたのか、お腹が空いていたのか、
保護した時は大人しくて問題のない犬のようでした。
もちろん食事を与え、動物病院に行って検査もしました。
フィラリアも問題なく健康状態も良く問題がない犬でした。
数日間浴室に置いて、会社に連れて行き、
朝・昼・夕方の散歩をして慣れてきたので、
里親を探そうとしていた矢先のことでした。

スタッフがサニーの目の前に手を出したら、突然噛みついたのです。
サニーは反射的に噛みついたようです。
怒ったら慌てて反省しているようにうなだれていました。
どうしたんだろう?何故突然噛みついたんだろう?と思いましたが、
特別に問題はないのかと思っていました。
しかし、一度噛みついたら続くようになりました。

「安楽死させたらどうですか?」の言葉に泣きながら帰途についた
そんな時、サニーと散歩中に声をかけられその原因がわかりました。
サニーは虐待を受けていたのです。
その方が「この犬がゴルフクラブで殴られていたのを見たことがある」と言われました。
頭から血が流れていたそうです。
そのトラウマから目の前に急に出てきたものに噛みつくのか?と思いましたが、
トラウマの恐怖心は改善されませんでした。

「そして、こんなこともありました。ある夜、私が原稿を書いていた時です。
消しゴムが下に落ちたので拾おうとした時、サニーが下にいたので私の手を噛みついたのです。
やはり、予期せぬときに突然何かが出てきた時にパニックになるようなのです。

そんな事件が何回か続いていくと、スタッフがサニーを恐れるようになりました。
噛みつかれる恐怖で怖がるようになってきたのです。
やっぱりトレーニングをしてもらって改善したらいいんじゃないかと思って、
D訓練所に電話で相談をしました。
その時言われた驚愕の一言は今でも忘れられません。
なんと「安楽死させたらどうですか?」です。
生かしたいと思って相談をしているのに、解決策は安楽死。
何という回答だろうと、その日サニーと泣きながら帰途についたのを今でもはっきり覚えています。

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サニーは普段はおとなしい犬なのです。
人間によってトラウマを抱えて問題行動があるのに「殺してはどうか?」とは、
あまりにも惨い答えではないでしょうか。悲しくなりました。

心の底から改善するようにしてやろうと決心をしました。
情報を集めてとても優しく優秀なトレナーがいる訓練所があると聞き連絡をしました。
そこの代表の方が「連れてきてください。何とかなると思います。」と言っていただきました。
そこで、1回目はお話だけを聞きに行きました。どんな先生でどんな所かがわからないので見るためです。
納得したのでサニーを連れて行きました。
担当のトレーナーは優しいが厳しくトレーニングしてくださる方でした。
「1週間に1回会いに来てください。」と言われたので会いに行きました。
だんだん変化が見られ噛んだりしなくなっていました。
トレーナーの先生にはサニーは懐いて甘えたりしていました。私たちが行くととても喜んでいました。
私たちも一緒に接し方や無駄に触りすぎないことなどの指導をうけ一緒にトレーニングを受けたりしていきました。

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問題行動のある犬も、犬の性格などを理解し接し方を考えていけば相互の愛情は深く結ばれることができます。
信頼関係が出来上がればどんな犬も問題がなくなってくるというのが実証できた犬です。
私の顔を見ると嬉しそうにするサニーが本当に愛おしく可愛い犬になったのです。

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