ACTIVITY皆で怪我をした猫の捕獲大作戦!10人で大捕り物 〜part1〜
1本の電話から始まった怪我している猫の捕獲騒動がありました。
それは、怪我をした猫がいるので捕獲して欲しいという電話でした。
マザールーフは猫の捕獲はしていないし捕獲器もありません。
自分の家の近所の猫でも捕獲器で捕まえることができずに、2~3週間くらいかかってやっと借りた捕獲器で捕まえたくらいなのですから、捕獲をすることはできないのです。
それで、捕獲などを行っている他の団体さん(基本は地域猫活動のお手伝いをされています)に連絡をするように伝えました。その方もいろんな団体さんに連絡をされたけど電話もつながらなかったり、個人のお手伝いは無理だと言われたとのことです。何度も何度も電話をいただいき、詳しくお話を伺うと、怪我をしていて痩せているから心配なんですとの相談でした。痩せて怪我をしているのならどうしたらベストだろうとスタッフで話し合いをし、相談者の方に捕獲後はどうするつもりなのかを確認しました。
捕獲をしたいという方は「捕獲が出来たら引き取る方を見つけました」ということでしたので、安心して捕獲をしようということになりました。
その前にまず怪我をしている猫を見に行くことになりました。どのくらい怪我をしているのか、どこに居てどういう方法をとればいいのかと考えるためです。
待ち合わせをした場所に行くと、怪我をした猫は車の下にいました。
いつもそこで餌やりの方がご飯をあげているとの事です。
車の下を覗くと小さいシャム猫のような奇麗な猫がいました。
ブルーアイの猫ですがガリガリに痩せています。
「ちゅ~るは食べるけど、ご飯はここ数日食べていない」など心配している人たちがいっぱいいらっしゃいました。皆、その猫のことは知っているようです。
その中でも、毎日朝晩ご飯をあげているというご夫妻がいらっしゃいました。「この頃ご飯を食べないので心配です」と言われました。そのシャムのような猫は4カ月前にやって来たそうです。
そのご夫婦もとても心配されていましたが捕獲は考えていないようでしたが「その方が引き取り手を見つけてくださるならすぐにでも捕獲しましょう」とお願いされました。
自分たちも手伝うのでということでしたが、猫がいる場所は車が3台も並んでいる下を行ったり来たりしているということで捕獲はとても難しいと思われました。
マザールーフは捕獲が得意ではないので個人で捕獲をしている捕獲のプロに依頼をするのがベストという結論になりました。
その日の夕方、自分たちで捕まえられるかもしれないと、皆で洗濯ネットを持ってきて車の下に入って追いこみましたが無理でした。やっぱりプロに早く依頼をしようと別れました。
翌日「今日も猫はいつもの車の下にいます。ちゅ~るを食べました」と連絡がありました。
私たちは知り合いの捕獲のプロの人たち何人にも連絡をしましたが、折り返しの連絡がなかなか来ません。皆さんとても忙しいのです。やっぱり捕獲依頼が多くて大変なんだろうなーと思っていました。
捕獲して欲しい人たちは“早く早く”と急かされますが、捕獲依頼は本当に多いのです。驚くくらいお願いの連絡がきているようです。お願いする方は自分だけだと思っているようですが、そんな人たちは本当にたくさんいるのです。だから「自分で出来るのでしてください。捕獲器を置いて頑張ったらあなたもできますよ」と言われます。
本心から言われていると思います。そのくらい多いし大変なのです。捕獲は1匹ではなく数匹することが多いようです。大変なのに私たちまでお願いをして申し訳ないと思ってしまいました。
しかし捕獲してもらいたい人は早くしてもらいたいので連絡をドンドンしてくるのです。
今回の怪我をしている猫は、ご飯を食べなくなったので早くしてくださいと連日連絡がきました。
そこで、車の下にいるから大きなネットを買ってきて車3台を囲んで捕まえることにしました。
最初に考えたのはネットを板につないで囲もうという作戦でしたが、車に当たって傷つけたらいけないという問題が出てきました。次に考えたのが人間を増やして、ネットを足で踏んで猫を追いこむという作戦です。10人くらい必要となりボランティアさんを招集することにしました。ボランティアさんは快く応じてくださって合計10人になりました。決行日の夜7時に集合しました。
怪我をした猫はいつもの車の下ではなく傍のお店の所にいたので捕まえやすいかも?と作戦を立て直して決行しようとしたら、もうそこにはいなくなり車の下に移動していました。
最初の作戦通り全員でネットを持って車を囲んで、一人が魚を捕まえる輪っかの網を持ってそこに入れるという作戦です。
スタートしようと皆で並び始めたら、猫が急に動いて逃げ出しました。
その行動を見ていたスタッフとボランティアさんが追いかけて元の所に帰るように導いたら走って元の所に来たので、輪っかの網を持った方が追いかけて壁に上りかけたところを網に入れ込みました。
網から頭が出かけていたので、それを見た私が上からネットを被せ、二人で抑えこんでゲージの中に入れました。皆で拍手が起こりホッとしてマザールーフに連れて帰りました。
皆で怪我をした猫の捕獲大作戦!10人で大捕り物 〜part2〜
皆で怪我をした猫の捕獲大作戦!10人で大捕り物 〜part3〜
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