TROUBLE血の海の惨劇！ピーチの口から血が噴き出している！

2023.10.31

ピーチにいったい何が起こったのか？

13歳のパピヨンのピーチが、血で顔やカラダが真っ赤になっていました。

惨劇はなぜ起こったのか？
現場にいたスタッフ全員、あまりの衝撃に心臓が止まりそうになるほど驚きました。

その日は、サークルから小型犬のピーチとタラちゃんを出して、離れたところでも中型犬のアンジーを出して、部屋の中で遊ばせていました。
スタッフとボランティアさん4人で、ピーチ、タラちゃん、アンジーが遊ぶのを見守っていました。
みんなフリーで部屋の中を楽しそうにしていました。
その事件は、タラちゃんが急にサークルの中で吠え何かを吐く音がしたので、みんながタラちゃんの方を見た一瞬の間に起こったのです。

ピーチが悲鳴を上げたので振り返ると、血の海になっているのです。

みんな何が起こったのか分からないままピーチを抱き上げたら、口から血が噴き出ていました。
歯が折れているようで現場には歯が3本落ちていました。
ピーチは歯に歯石がびっしりついていて歯や歯茎が悪かったのです。
何かにぶつかって歯が折れたようです。
みんな「どうしたらいいのか？」「何があったのか？」本当のことは分からないまま急いで動物病院へ行くことにしました。

日曜日の夕方5時前に開いている動物病院があるのかも問題でしたが、一度行ったことのある動物病院へ電話をして診てもらえるように交渉をして慌てて行きました。
本当に運良く診ていただけることになり感謝の気持ちでいっぱいになりました。

先生は診ると同時に「出血は歯が折れたことが原因でしょう」と顎を触診されました。
「下顎が折れていると思います」とレントゲンを撮っていただきました。
考えてもいなかった出来事です。
どうなるのか？手術をするのか？など先生と話し合いをしましたが、その病院では手術をする設備がないので無理だということでした。
この時間に開いてる病院は何処かあるのかと先生にも探していただきましたが、どこも開いていないのです。
止血剤と抗生剤を打ってもらい、出血の状況を考えて、「夜にもう一度、夜間動物病院で診てもらうように」と言われました。
みんな「顎が折れている」「手術をしないといけない」と不安でいっぱいです。

ピーチは小さいし高齢だし、「手術はどこですればいいのか？いつものかかりつけの病院でしたいが明日でも間に合うのか？」と、夜間動物病院が開くまで心配しながら待っていました。

治療を受けたあと私たちがしたことは？

①出血が止まることがまず一番大切だと言われました。

ぐったりしていないか？意識がしっかりしているか？などのチェックをしながら、夜間動物病院が開くのを待っていました。

②夜間動物病院は21時に開くので20時30分過ぎには病院へ行きました。

駐車場にはもう車がいっぱいでした。

③診察をしてもらいました。

「出血は止まっているので今日はこのままで心配はないと思われます。
しかしまた出血したり、状況が変化することがあるので、1時間ぐらい車で待機してもらって再度診察をすることにしましょう」とのことでした。
1時間経って診ていただきましたが「歯が抜けた後の出血していた場所は凝固しているので大丈夫でしょう。
もし何か急変したら朝まで開いているので来てください」と言っていただきました。

④朝まで問題なくピーチは寝ていたので、朝一番でかかりつけの病院へ行きました。

担当の先生に診ていただき折れているところなどチェックしてもらいましたが、手術はしなくていいということになりました。
「歯石で歯周病・歯槽膿漏になった高齢犬には、こんな事例は今まで沢山ありました。顎の骨が歯茎から見えていないのでこのままにしても大丈夫だと思われるし、出血もしていないようなので投薬治療で様子を見ていきましょう」ということになりました。

⑤便が黒くなって内出血が見られるようでしたら知らせてください

ということでした。

⑥ピーチは2週間エリザベスカラーを付けていないといけません

が、ご飯もモリモリ食べるし、排泄関係も問題なく過ごしています。

＊高齢犬には予期せぬ出来事がおこりますが、何かが起こったらすぐに動物病院へ行くことが大切です。
日ごろから、日曜日や祝日など開いている動物病院をチェックしておくことが大切です。
その病院の検査などの設備がどうなのかも調べていた方が良いと思います。
今回は顎の骨の手術はしないという方向になりましたが、手術をしたほうが良いと言われる病院もあったかもしれません。

疑問を持った時は納得のいく治療のために、セカンドオピニオンを受ける方が良いと思います。
かかりつけの病院の他に、もう1か所ぐらい診察してもらう病院を探しておきましょう。