老犬介護

ACTIVITY高齢犬の24時間介護で眠れない!対応に悩んでいる人に伝えたい

高齢犬の介護のため24時間介護で眠れない!どう対応したらいいの?と悩んでいる人に伝えたい

高齢犬チャーリーの介護日誌で介護の改善に

マザールーフには今、15歳の高齢犬チャーリーがいます。
高齢だけど元気に散歩もしていましたが、少しずつ前脚が弱くなり立たなくなってきました。
散歩の時はタオルを腰に巻いて、ハーネスと両サイドを持って行くようになりました。
それが最近、前脚が弱って自分では立って歩くのが厳しい状況になりました。
自分で立つことが出来ないことが多くなってきました。
立ちたくなるとワンワン吠え、排泄したくなるとワンワンと吠えます。

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たまに自分で立てる時もありますが、いろんなところにぶつかるし、隙間に挟まったりして大変です。
自分でバックができなくなっています。

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怪我をすることもあるのでサークルに入れようとしましたが、サークルに寄り掛かるので、サークルが倒れてしまうから入れることが出来ません。
常に誰かが見ていないといけない状況です。
本人も起き上がりたいと足をバタバタして吠えて訴えるので歩かせますが、24時間体制の介護が必要になりました。
立ちたいとワンワン吠えると、怪我をしないように支えて歩かせなければなりません。
室内を30分以上支えて歩かせます。
高齢犬といっても、歩く時は1時間近く支えながら歩くこともあるので大変です。
昼と夜が反対になったようで、夜寝ない時間が長くなってきました。
本当に高齢犬の介護の悩みは深刻です。
少し認知が入ってきたのではないかという感じです。
誰か一人必ずついて看ていますが、改善方法はないのか獣医師と相談することにしました。

マザールーフでは30頭以上の犬たちを保護し、育て、看取ってきたので、様々な病気の看病や高齢犬の介護、認知症の対策問題など経験を積んできました。
しかしその都度、犬によって介護方法は違ってくることを経験してきました。

認知症が酷かったのは愛ちゃんという中型犬でしたが、今回のチャーリーとは症状は似ているようでまた違うのです。

老犬介護

今回のチャーリーの介護の仕方と問題点を紹介して、少しでも介護問題で悩んでいる方のお役に立てればと思っています。

チャーリーは高齢ですが、内臓関係の病気は殆どありません。
腎臓にも問題がなく健康です。
高齢による心臓弁膜症が少しでている程度でした。
それが、散歩の時に頭が下がってきました。
それから前脚が弱って支えないと歩くのが難しくなってきました。
前脚が立たないので自分で起き上がるのが難しくなり、吠えることが多くなりました。
本人にしたら立ちあがりたいし、歩きたいという欲求が強くなり吠えるのだと思います。
そんな状態になって数日後には夜中に寝なくなりました。
進行は早く、だんだん夜寝る時間が短くなってワンワン吠えて歩きたがるようになりました。
食事は自分で食べますが、口まで持っていく補助が必要になってきました。
介護が大変です。

夜寝ないで歩きたがるというのは認知が出てきたということだと思います。
1か月くらいは寝ずに介護をしていましたが、介護する人間が寝ることが出来ず疲れてきました。
あまりの疲れ方に人と犬が共倒れになるといけないので獣医師と相談しました。
先生から「安定剤を飲ませるようにした方が良いです。犬も眠らなくて歩いていたら疲れてしまうので眠らせるようにする方が良いと思います」との判断でした。
私たちは薬を飲ませるようにしましたが、飲ませる量を指示された半分からにしました。
ぐっすり眠ったので、私たちも寝ることが出来ました。
しかし、翌日からは必ず夜中に1回起きて吠えます。
排尿や排便をしたいからでした。
そしてまた眠ります。
夜中に起きるといっても完全に起きるわけではなく、寝ぼけていることが多いということがわかりました。

安定剤を飲ませることに不安や心配もあると思いますが、量を適量より少なくしていると問題はないように思います。
私は飲ませてよかったと思っています。
人も犬も眠ることが出来て朝はスッキリしているように見受けられ、元気になっているようです。

今、安定剤を飲み始めて1カ月ほど経ちますが、認知症が進んだようには思えません。
薬のせいではないと思いますが、脚先が冷たくなっていることがあるのでマッサージをするようにしています。
首から肩、そして指の間や脚の付け根をマッサージしたり、脚を曲げたり伸ばしたりしています。
脚先が冷たいのが温かくなってきます。

寝ぼけていると前脚がグニャグニャで立つことが出来ないことがあるので、目が覚めたら胴輪にリードやタオルを巻いて持ちやすいようにして歩かせるようにします。

高齢犬と長く幸せに暮らすためには、様々な工夫が必要になります。

認知が始まったらクルクル回りだすので、できるだけぶつかったりして怪我をしないようにする方法を考えましょう。
そしてご飯をキチンと食べさせることも大切です。

● サークルに入れられるようだったらサークル内を低反発のマットなどで囲むようにするのもお勧めです。
床には歩きやすく倒れても怪我をしないものを敷きましょう。
● 前脚や後ろ脚が立たなくなったら、胴輪などサポートしやすいものをつけるようにしましょう。
● 夜寝なくなったり吠えたりするようになったら、先生に相談して夜眠らせるようにした方が犬も元気でいることが出来るように思います。
安定剤を飲ませることに不安がある方もいらっしゃると思いますが、寝ることも大切なことです。
動き回ったら体力が疲弊してしまいます。
● ご飯は栄養のあるものや、カロリーの高いものを食べさせないと痩せていきます。
病気があって食べさせられないものがある場合は、体に合うものを体重に合わせて食べさせるようにしましょう。
高齢になってくると栄養を摂取できずに痩せていくので、痩せすぎないようにしましょう。
● 太陽の日差しを浴びさせるようにしましょう。認知症には効果的だと言われています


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